自立支援・保険

【基本編】どこよりもわかりやすいうつ病の障害年金マニュアル

悩む人
悩む人
うつ病でしっかり働けなくてお金がない・・。生活が苦しい・・。障害年金を受給できるって聞いたけど、障害年金ってどんなもの?

病気でも年金をもらえるってどういうこと?年金を受給するにはどうしたらいいの?

今回はうつ病での障害年金受給について、どこよりも分かりやすく解説します。

先日、社労士(社会保険労務士)事務所へ障害年金の相談に行ってきました。

やはりネットで調べるよりも人に聞いたほうが早くて、障害年金について基本的な知識をつけることができました。

この記事を読んでいただければ、障害年金の基本が押さえられると思います!

とむ
とむ
少し長くなってしまったので、ぜひ下の目次を使ってください!すみません。

障害年金の仕組みと対象者

障害年金の簡単な説明と、どんな人が障害年金を申請できるのか?解説していきます。

障害年金とは

障害年金とは、病気やケガで生活に支障がでるようになったときに受け取れる年金です。

「年金」というと65歳以上が受け取れる老齢年金を想像しますよね。一方障害年金は、現役世代が受給できるものです。

障害年金は2種類あり、病状の重さで等級が決まる

障害年金には以下の2種類があります。

  • 障害基礎年金
  • 障害厚生年金

初診日に国民健康保険に入っていれば障害基礎年金、

初診日に会社に勤めていて厚生年金に入っていれば障害厚生年金です。

基礎は1・2級、厚生は1~3級に分かれています。

病気が重ければ重いほど、数字が小さい等級になります。

障害年金の等級はどうやって決まるの?

障害年金を受給するには、医師の診断書や病状を説明する書類の提出が必要です。

等級は、こちらが提出した書類を参考に年金機構が決定します。

なので書類の内容はとても重要。「こんなに病状が重いので年金ください!」と、書面で分かりやすくお願いしないといけません。

症状と等級のだいたいの目安はこちら。

  • 1級:病気が重すぎて1人では生きられない。誰かの助けが絶対に必要。
  • 2級:病気のため1人では生きづらい。ときどき誰かの助けが必要。
  • 3級(障害厚生年金のみ):病気があり、日常生活や社会生活に支障がある。

働いていてうつ病になり生活に支障が出たり休職した人は、障害厚生年金3級以上が狙えると考えてみてください。

障害年金早見表

重症。
介護を要する
中程度。ときどき
人の助けが必要
日常生活はある程度
送れるが、支障がある
障害基礎年金 1級 2級 -
障害厚生年金 1級 2級 3級

どんな人が申請できる?

障害年金を申請できるのは以下の条件を満たした人です。

  1. 現在、病気で生活に支障がある
  2. 初診日(初めて病気の診察を受けた日)が分かる
  3. 初診日に年金に加入している
  4. 初診日の前々月~過去1年間の年金保険料をちゃんと払っている
  5. 65歳未満

これらの条件に当てはまるなら申請権があるというだけで、審査に受かるかどうかは病状や生活状況によってさまざま。100%受給確約ではありません。

なお、20歳未満の未成年は年金保険料を支払っていないため、保険料をちゃんと払っているかどうかは見られません。

障害年金は働いていてももらえる可能性がある

障害年金は、働いていてももらえる可能性があります。

ただし正社員フルタイム勤務だと厳しいです。なぜなら、健常者と同じようにちゃんと働けてしまっているから。

時短勤務・障がい者雇用・休職中・アルバイト(制限あり)なら受給できる可能性が高まります。

障害年金でもらえる金額

障害年金でもらえる月当たりの金額をまとめてみました。

もし扶養家族がいるのであればその人数に応じて加算もあります。扶養手当と表現していいかもしれません。

障害基礎年金の場合

障害基礎年金でもらえる金額はこちら。

1級:月81,177円+子供がいる場合は加算+年金生活者支援給付金

2級:月64,941円+子供がいる場合は加算+年金生活者支援給付金

基礎年金では子供分の加算はありますが、配偶者分の加算はありません。

障害厚生年金の場合

障害厚生年金でもらえる金額は、個人の月収や勤続年数によって決まります。

月収が多いほど、勤続年数が長いほど、障害年金の支給額も多くなります。

だいたいの目安金額はこちら。

1級:約5~6万+配偶者や子供がいる場合は加算+年金生活者支援給付金

2級:約10~12万+配偶者や子供がいる場合は加算+年金生活者支援給付金

3級:約12~15万+配偶者や子供がいる場合は加算

≫参考リンク:平成30年度(2018年度)の障害年金の金額 - NPO法人 障害年金支援ネットワーク

厚生年金3級では、年金生活者支援給付金はもらえません。

障害年金1・2級の人は「年金生活者支援給付金」ももらえるよ!

年金生活者支援給付金とは、10%にアップした消費税を補てんするためのお金です。2019年10月から追加給付が始まりました。

障害基礎年金1・2級、および、障害厚生年金1・2級の人は、障害年金に加えて年金生活者支援給付金ももらうことができます。

もらえる金額は以下の通りです。

1級:月6,288円

2級:月5,030円

障害年金をもらえる期間

障害年金はいつからいつまでもらえるのか?ご紹介してきます。

ざっくりと、

症状が気になって病院に行った日から1年6ヵ月後 ~ 症状がよくなるまで

です。

障害年金は「障害認定日」から受給できる

障害年金は、障害認定日(初診日から1年6ヵ月経った日)から受給可能です。

初診日から1年6ヵ月経てば、障害年金を申請することができます。

キーワードおさらい

初診日:初めて病気の診察を受けた日

障害認定日:初診日から1年6ヵ月経った日

さらに、遡及(そきゅう)請求」といって、さかのぼって申請することもできます。

なので、「初診日から1年6ヵ月以上年経ってる!」というときでも慌てなくて大丈夫。

ちゃんと申請をすれば、6ヵ月前の障害認定日~現在までの分も、もらえるかもしれません。

(もちろん遡及できるかどうかの審査はあります。)

遡及請求の審査に通ると、1年6ヶ月目~現在までのお金が一気に振り込まれます!

障害年金は、障害がある限りずっともらえる

障害年金は、病気で生活に支障がある期間はずっともらえます。つまり、ずっと障害であればずっともらえます。

社労士さんいわく、うつ病などの精神疾患の場合は1年ごとに審査があるのが一般的だそうです。

1年ごとに「障害状態確認届」を出して、更新審査を受けます。

自立支援医療制度の更新をイメージすると分かりやすいかと思います。1年ごとに診断書と更新届を出しますよね。

障害年金の受給はどうやって止めるの?

更新手続きのときに病状が軽くなったと年金機構に判断されたら、支給額が減ったり(等級ダウン)、支給が止まります。

誕生月の前月末くらいに、「障害状態確認届」が送られてきます。

年金事務所
年金事務所
その後どう?いまの症状を教えてください。
とむ
とむ
おかのした

障害状態確認届を年金機構に送り返すと、更新審査があります。この更新審査で

年金事務所
年金事務所
症状よくなってるっぽいから、お金要らんな!年金とめるわ!

となれば、受給が止まります。

ただ嬉しいことに、また症状が悪化した場合はカンタンに受給を再開させることができます。

障害年金を受給する権利は一生残ったままなのです。これすごくありがたい。

障害年金の申請方法

障害年金は、必要書類を持参の上、近くの年金事務所窓口で申請します。

必要書類がたくさんあり、どれもボリュームが大きいです。申請難易度が高い理由のひとつです。

数が多くて漢字だらけになってしまうので、必要書類については以下のページを参考にしてみてください。

≫参考リンク:障害年金申請に必要な書類

書類で一番めんどくさいのは、「病歴・就労状況等申立書」です。

病歴や社会生活のことを事細かに書かないといけないのです。社労士さんいわく「作文」とのこと。

私はこれを書く自信がなかったので、社労士さんにお任せすることにしました。

また、病院によって差があると思いますが、障害年金用の診断書は1枚数千円~1万円前後します。高い!

私の通っている病院では、1枚11,000円でした。。

障害年金のメリット・デメリット

社労士さんの説明を聞く限り、障害年金はメリットだらけという印象を受けました。

デメリットをデメリットと思うかは人によるかも…。

メリットが大きいので、申請に手間取るんだなあと感じました。

障害年金のメリット

障害年金のメリットはこちら。

  • 非課税(確定申告の必要なし)
  • 受給していることは誰にもどこにも知られない
  • 審査に通れば最低でも月6万円の収入になる
  • 一度審査に通れば受給権が一生なくならない

障害年金のメリットはとても大きいです。受給のハードルはめちゃくちゃ高いんですが、その分恩恵も大きい。

障害年金を受給しようか迷っているなら、申請するだけでもやってみたほうがいいと思います。

迷っているならとりあえず近くの社労士事務所に相談に行ってみるのがおすすめ。初回相談は無料のところが多いです。私も無料相談を利用しました。

障害年金のデメリット

障害年金のデメリットはこちら。

  • 申請書類をそろえるハードルが高い
  • 審査が厳しく、申請しても受給できない可能性もある
  • 社会復帰のモチベーションが下がる

うつ病の症状がしんどい・しんどくないにかかわらず、障害年金の申請を1人でこなすのは難しいと感じました。

申請書類のボリュームが大きすぎます。実際に私も社労士さんにお任せすることにしてしまいました。

また、一度審査を通れば働かなくても収入があるので、病気を治す努力をやめてしまう人もいるんだそうです。だから障害年金用の診断書を書いてくれないお医者さんもいるらしい。

障害年金の誤解しやすいポイント

その① 障害年金と障がい者手帳は別モノ

障害年金と障がい者手帳は、混乱しがちですがまったくの別モノです。まず、管轄や申請先が違います。

障害年金→国民年金機構。近くの年金事務所で申請

障がい者手帳→厚生労働省(国)。住んでいる市区町村の窓口で申請。

ですので、等級の審査基準も異なりますね。

障害厚生年金は3級、障がい者手帳は2級になることも考えられます。障害年金は審査に落ちたけど、障がい者手帳は3級とか。逆も然りです。

その② 初診日に加入していた健康保険で種類が決まる

障害年金が基礎になるか厚生になるかは、初診日に加入していた健康保険で決まりますこれ私も誤解していたところでした。

私は現在、国民健康保険に加入しています。ですので、障害基礎年金になると思っていました。基礎年金は2級からなので、審査のハードル高いだろうな~と思ってたんですよ。

しかし、私の初診日はまだ会社に勤めていた頃で、厚生年金に加入していました。なので厚生年金3級から狙えます。

「会社に勤めていて体調を崩して病院に行ったらうつ病だった」

そんな方がいらっしゃると思います。

その場合は初診日に厚生年金に加入していますので、障害厚生年金になります。申請次第では月々約6万円の収入が得られるかもしれません。

お金に困っていて生活が苦しい方は、ぜひ障害年金にチャレンジしてみてください。

ABOUT ME
とむ
うつ病3年目になりました。 自身のうつ病経験を発信中です。 いまは週4のアルバイトと障害年金で生活しています。 来歴:新卒うつ病→休職→退職→転職→退職→アルバイトで社会復帰訓練中 詳しくはプロフィール