こんにちは、とむです。
ストレス解消の方法として、「ハーブティーを飲むのがいいよ!」とおすすめしているサイトをよく見かけますね。
ストレス解消やリラックスのためにハーブティーを飲むことは、大賛成です!私も実際にハーブティーを愛飲しています。
さまざまな研究で、ハーブのストレス解消効果が実証されています。
しかし、ハーブティーの中には、抗うつ薬などの薬と併用すると重篤な副作用を引き起こす可能性のあるハーブ「セントジョーンズワート」が使われているものがあります。
この記事では、セントジョーンズワートとは何か?なぜうつ病の人は飲んではいけないのか?について紹介します。
・・と、こんな記事を急いで書いているのは、私自身が先日ハーブティー購入に失敗したからです。
みなさんには私と同じ轍を踏んでほしくないので、ぜひ参考にしてください(泣)
セントジョーンズワートとは?セロトニン分泌効果のあるハーブ
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、古くから医療利用がさかんなハーブです。
セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用の最初の記録は古代ギリシアにまでさかのぼり、以来利用されてきている。 またネイティブアメリカンも人工妊娠中絶薬 抗炎症剤、収斂剤 消毒剤として使用してきた。
セイヨウオトギリ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%AA%E3%83%88%E3%82%AE%E3%83%AA
数あるハーブのなかでも、特に医療目的で使われてきた歴史が深いハーブです。
セロトニンを増やす作用があるかもしれない
セントジョーンズワートは、ハーブではありますが、なんとセロトニンを増やす作用があるかもしれないそうなのです。
なので、ヨーロッパでは軽度のうつ症状を治す薬として処方されています。
ただ、セントジョーンズワートがうつに効くという医学的根拠はなく、あくまで可能性の話です。
うつ病の人なら、セントジョーンズワートが並大抵のハーブでないことが分かると思います。
ハーブが「セロトニンを増やす」のは、かなり大きすぎる作用に思えます。
気分の不調を和らげる”サプリ”として人気
そんな効能を持つセントジョーンズワートは、アメリカなどでは
- ストレス
- 女性のPMS(生理前症候群)
- ダイエットのイライラ
- 更年期障害
などの気分不調を和らげる”サプリメント”として人気です。
上でも書きましたが、セントジョーンズワートがうつなどの気分不調に効くという医学的根拠はありません。
なので医薬品ではなく、あくまで”健康食品・サプリ”というジャンルとして売られています。
日本でも、セントジョーンズワートが使われた健康食品・サプリなどはたくさんあります。
試しにAmazonで検索してみると、たくさん出てきました。
セントジョーンズワートと抗うつ薬の併用はNG
ハーブらしからぬ「セロトニンを増やす」という効果を持っているセントジョーンズワート。基本的に抗うつ薬との併用はNGとなっています。
なぜなら、セントジョーンズワートは抗うつ薬と同じ作用をもたらすかもしれないからです。
厚生労働省も注意喚起をしている
厚生労働省のホームページでは、以下のように警告されています。
重要なのは、セイヨウオトギリソウは多くの薬剤の代謝に影響し、重篤な副作用を引き起こす可能性があることです。 セイヨウオトギリソウをある種の抗うつ剤と併用すると、抗うつ剤の標的である脳内化学物質セロトニンが増え、生命を脅かす可能性もあります。
セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)と抑うつについて知っておくべき5つのこと | コミュニケーション | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業 https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/18.html
簡単にまとめると、抗うつ薬でセロトニンを増やしているのに、セントジョーンズワートでもさらにセロトニンが増えると危ないよということです。
セロトニンマシマシになってしまうんですね。
セントジョーンズワートはハーブの一種ですが、うつ病に効く可能性を持っています。つまり、私たちへ与える作用は抗うつ薬と変わりません。
セントジョーンズワートを含むサプリやハーブティーを摂ることは、抗うつ薬を飲むことと同じだということです。
うつ病の人なら、これがいかに危険なのかが分かると思います。
セントジョーンズワートを摂ってはいけない抗うつ薬
私が飲んでいるサインバルタカプセルは、セントジョーンズワートNGでした。
私と同じくサインバルタを飲んでいる人は注意してください。
「セントジョーンズワートNGな薬一覧」のようなものは、残念ながら見つけられませんでした。
ただ、セントジョーンズワートの作用から予想するに、NGなのはサインバルタに限らない気がします。心配な方は必ず主治医に確認してみてください。
今回の私の場合は、なんとなく薬局からもらった薬の説明書を読み直していて気づきました。
サインバルタを飲んで数年経ちますが、復習って大事だなと痛感しました・・。ハーブティーを飲む前に気づけて本当によかったです。
女性向けの商品は特に注意!
今回、セントジョーンズワートについて調べてみて分かったことは、
セントジョーンズワートは特に女性向けの商品に使われていることが多いということです。
ですので、女性向けの健康食品やハーブティー、ブレンドティーなどを買うときは特に注意してください。
女性はホルモンバランスが乱れやすい身体のつくりをしています。
ホルモンバランスのせいで、イライラしたり、落ち込みやすかったりしますよね。
そんな「イライラや憂鬱さを少しでもなくしたい!」と悩む女性のために、セントジョーンズワートを使った女性向け商品がたくさん販売されているみたいです。
私が買ったハーブティーも女性向けの商品でした。「気持ちが不安定なときにおすすめ」とのことで、いいなと思って買いました。
セントジョーンズワートが抗うつ薬NGだとは知らず・・。
まとめ:セントジョーンズワートは必ず主治医に確認する!
セントジョーンズワートと抗うつ薬についてまとめました。
厚生労働省からも警告文が出されている、うつ病の人にとってはかなり危ないハーブです。
商品の原材料として含まれていることがあるので、注意してくださいね。
追記:やっぱり主治医にダメって言われた
とむ「セイヨウオトギリソウの商品を買ってしまったんですが、やっぱりだめでしょうか?」
先生「うん、やめておいてね」