こんにちは、とむです。
私は新卒1年目で入社した会社をうつ病で休職し、復職せずにそのまま退職しました。
今回は、うつ病になった当時のことを振り返りつつ、いま現在、私はどのように生きているのかをご紹介できればと思います。
新卒で休職することになってしまったかたへのメッセージも最後にありますので、どうぞ最後まで読んでみてください。
本記事の内容
- 新卒1年目で会社を休職してそのまま退職したけど、私はそこそこ幸せです
- たまに「うつ病にならなかったらどうなっていたんだろう」と考える
- 新卒で休職することになってしまったかたへのメッセージ
新卒1年目で会社を休職してそのまま退職したけど、私はそこそこ幸せです
驚かれるかもしれませんが、フリーターなのに会社員時代よりそこそこ幸せに暮らしています。
「絶対にありえない」と思っていたフリーターになって3年
みなさんはフリーターと聞くとどう感じますか?
以前の私は「社会的信用がない」「不安定」「ありえない」と思っていました。
有名企業の正社員で定年までバリバリ働くことこそが私の生きるべき道だと考えていました。
私自身、偏見まみれだったフリーター。そんなフリーターを続けてはや3年ほど。確かにお金の不安はありますが、そこそこ幸せに暮らしています。
有名企業の会社員になったら、うつ病になりました
私が新卒で入社した企業は、ある程度の規模があり、働き続ければ会社のネームバリューもあるし、高収入だしで、傍から見ればとても条件のいい会社でした。
でもそんな会社が合わず、うつ病になってしまった私は不幸でした。
朝、体が重く気力がない。土日は平日の疲れでずっと寝ている。新人なのに終電まで残業をする。時間がない、時間がないと常に焦っている毎日…
いま思うと「がんばりすぎだよ」と笑えるのですが、当時は早く認められようと必死でした。なんであんなに頑張っていたのか、いまとなってはわからないのですが。
ストレスなく、生きてさえいれば幸せなことに気づいた
うつ病になってから、価値観をがらっと変える訓練をしてきました。
完璧主義をやめました。真面目に頑張ることをやめました。そうしたら、ストレスなく、生きてさえいれば幸せなことに気づきました。
それに気づけたのはうつ病と、根気強く診てくださった主治医の先生のおかげです。
そしてなにより、うつ病から逃げずに向き合ってきた自分のおかげだと思います。
フリーターは気楽ですよ
フリーターは、とても気楽です。シフトを出しさえすれば好きな日に休めます。
仕事の責任を負わなくて済みますし、残業もほぼ0です。
うつ病を抱えながらの正社員勤務は、現時点では私には難しいと感じているので、これくらいの軽さのほうがストレスフリーでよいです。
決して怠けているわけではなく、うつ病と相談した結果、こういう仕事形態に落ち着いたということになります。
「うつ病になれば幸せになれる」わけじゃない。けれど変化した現在の生活には満足している
「うつ病になったから私はそこそこ幸せに暮らせるようになった。」とは言えません。
うつ病にならなくて済むのであれば、ならないほうがいいと思っています。
ただ、うつ病になって努力した結果の現在の生活には、そこそこ満足していますし、過去には戻りたくありません。
うつ病にならず、現在の満足度を保ちつつ、であれば一番幸せなんですが、理想論なのでやめておきます。
たまに「うつ病にならなかったらどうなっていたんだろう」と考える
たまに、「うつ病にならなかったらどうなっていたんだろう」と考えます。
でも、いまの私では、新卒で入社した会社で働き続けている自分が想像できず、頭に浮かんだイメージはもやもやっと消えていきます。
いまの生活がストレスフリーでそこそこ幸せなので、バリキャリで仕事人間として生きる想像がつきません。
うつ病を完璧に受け入れたわけじゃないけど、抵抗もしない
「うつ病を受け入れることが回復への近道」という言葉を信じて、これまでやってきました。
確かに、その言葉を信じることで私は週5フルタイムでアルバイトができるまでに回復しました。
が!うつ病じゃなかったら、ここまでお金に困ることはなかった!とも思います。お金大事。
うつ病の自分を完璧に受け入れたわけではないのですが、もはやうつ病の自分には慣れきっているので、特に何も思いません。
うつ病にならなかった自分も、それはそれで怖い
もし、うつ病にならなかったとしたら。新卒で入社した会社でもいいし、もしくはほかの会社で正社員をしているのだとしたら。
遅くまで残業して、頑張りに頑張って、週末は泥のように寝て……。
そんな自分を考えると、正直ゾッとします。
いまは、お金はないですが、生活は充実しているので、満足です。
新卒で休職することになってしまったら
私のように、新卒で休職をすることになってしまったときに注意しておくべきことをお伝えしていきます。
まずは休みましょう。退職を考えるのはちょっとよくなってから
どんな病気で休職をすることになったのか、人によってさまざまだとは思いますが、まずは休みましょう。
どうやら、会社を休職するのはおおごとらしいです。あなたはいま、そんなおおごとを勧められるほどひどい状態だということです。
「会社を休職するほどのダメ人間が会社に居続けていいわけない」と、退職を考えてしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。
「休職」という衝撃を受けたあなたは平常心ではないので、退職を考えるのはもうちょっと落ち着いてからにしましょう。
まずは、休む。これいちばんです。
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傷病手当金は必ず受け取りましょう
「傷病手当金」というお金がもらえますので、必ず申請しましょう。会社に申し出れば、申請書をくれるはずです。
給料の数十%が受け取れますので、金銭面で助かります。
書類を書くのはめんどうだし、うつ病だと書類の受け渡しで会社とつながりを持たなければならないのでしんどいですが、お金のためだと思って頑張ります。
私も月イチで傷病手当金の書類を書いていました。会社に郵送しなければならなかったのですが、会社のことを考えたくない時期だったので本当につらかったです。
精神病のかたは、自立支援医療制度の申請も忘れずに
自立支援医療制度とは、継続的に精神科や心療内科などへの通院を行っている人に対しての制度です。
自立支援医療制度を使うと、ふつうは保険診療3割負担のところ、1割負担になります。なので医療費が3分の1になります。
精神科の薬や診察料は高いので、絶対に申請しておきたいです。
自立支援医療制度を申請するには、病院の先生に自立支援医療制度用の診断書を書いてもらい、役所で手続きをする必要があります。
うつ病がしんどいときには、申請をするだけでも一苦労なのですが、とても助かる制度なのでぜひ申請してみてください。
新卒1年目で休職してそのまま退職したけど、今日も生きています
「新卒1年目で、会社を休職し、復職せずにそのまま退職する」
傍から見れば人生の大失敗なわけですが、そんな大失敗でも、喉元すぎれば熱さを忘れます。
もと居た会社で、私のことを気にしている人間はひとりもいないでしょう。私も、会社の同期たちの名前は忘れかけています。人生そんなもんです。
休職になった事実はつらいかもしれません。でもいまを生きれば、私のようになにかしらの未来はあるので安心してください。