うつ病と向き合う

サインバルタの減薬に成功した記録【離脱症状・減薬までの期間を紹介】

2021年6月14日

こんにちは、とむです。

うつ病になって3年、2020年10月現在、サインバルタカプセル(以下サインバルタ)の減薬に成功しました…!

今回は、

  • どのように減薬したか
  • なぜ減薬に至ったか
  • 減薬にかかった期間

をご紹介します。

抗うつ薬は離脱症状がキツいとも言われており、本当に断薬できるのか不安になることもおおいですよね。

そのあたりもどうなのか、ご紹介していきますね。

サインバルタカプセル60→20mgの減薬に成功

2020年10月現在、サインバルタカプセルを20mg服薬しています。

ピーク時は60mgで、うつ闘病の序盤から60mgを飲んでいました。
(2018年3月~2020年4月まで、60mg服薬)

最近になって、60→40→20mg(現在)と半分ずつ徐々に減らしていき、20mgで落ち着かせることができまして、非常にうれしいです。

減薬の流れや、減薬直前のステータスなどを紹介します。

サインバルタ60→20mg減薬までの流れ

サインバルタ減薬までの大まかな流れを表にしてみます。

慣らし期間 2017/11 うつ病診断。サインバルタ20mg服薬開始
2018/03 サインバルタ60mg服薬開始
減薬開始① 2020/05 そわそわ感を主治医に報告
薬を減らすと診断
【第1段階】 サインバルタが60mg→40mgに減る
2020/09 またそわそわ感が気になってくる。主治医に報告
薬を減らすと診断
【第2段階】 サインバルタが40mg→20mgに減る
20mgで服薬安定!

このあとはより詳しく、減薬前のうつ病歴や服薬ステータス、なぜ減薬に至ったかをご紹介していきますね。

【減薬前】うつ病歴・服薬ステータス

サインバルタ減薬直前のうつ病歴・服薬ステータスはこんな感じ。

うつ病歴:2年6ヵ月

服薬:

  • サインバルタカプセル 30mg×2
  • ミルタザピン(リフレックスのジェネリック) 15mg×2
  • バルプロ酸Na徐放B錠(セレニカのジェネリック) 200mg×2
  • ソルピデム(マイスリーのジェネリック) 5mg

通院: 2週間に1回

闘病序盤からメイン薬はサインバルタとミルタザピン(リフレックス)です。バルプロ酸は抗不安薬で、序盤から飲んでいた薬ではないですね。

症状が落ち着いていたので、通院は週2になってます。

サインバルタ減薬のきっかけ:無性にそわそわする

減薬のきっかけですが、以前にはないそわそわ感を覚えました。日常的に落ち着かず、とても行動的。

また、頭が回りすぎてから回っている感覚がありました。

例えるなら、自転車のギア3が急に1になり、ペダルが軽くなってシャカシャカするイメージです。
とむ

サインバルタ減薬の方法:主治医に相談して指示をもらう

そわそわ感を覚えてからどうやってサインバルタの減薬をしたか。具体的な減薬方法は、以下のたった一つだけです。

  • 主治医に指示をもらう

上記一択のみです!そのあとで、主治医の指示通りに薬の服用をやめます。

自己判断で抗うつ薬を減らすことは、離脱症状の原因にもなりかねません。怖さしかないので、やめたほうが賢明です。

減薬までにかかった期間(あくまで一例です)

闘病開始から減薬するまでにかかった期間は、2年10ヶ月でした。

また、サインバルタ60mgを服薬開始してから20mgになるまでの闘病生活期間は、2年6ヵ月です。

長いようで、短いようで、感慨深いです。

★【5/27追記】サインバルタ20→0mgに断薬成功しました!

減薬の離脱症状は?:特に感じない(個人差あり)

気になるサインバルタ減薬時の離脱症状について。

個人差がある部分ですが、私はまったくありませんでした

サインバルタの主な離脱症状は、シオノギ製薬のpdfによると以下の通りです。

投与中止(特に突然の中止)により、不安、焦燥、興奮、浮動性めまい、錯感覚(電気ショック様感覚を含む)、頭痛、悪心及び筋痛等があらわれることが報告されています 1)。

サインバルタ®のよくあるお問い合わせ - シオノギ製薬

有名な”シャンビリ”やめまいはなし。

あえて言うなら、不安感が増した?かもですが、減薬前のそわそわ感と相殺されました。

飲み初めの副作用と離脱症状は関係ない?

今回の「離脱症状がなかった」という経験から、抗うつ薬の副作用と離脱症状は関係ないのかもしれないと感じました。

私の場合、サインバルタカプセルの飲み始めの副作用が強く、吐き気で3〜4日動けなかった記憶があり、若干トラウマです。
とむ

減薬時は離脱症状に苦しめられると聞いていたので、飲み始めの副作用がひどかったなら離脱症状もひどいんだろうなぁと身構えてました。

が、幸いにも、特に気になる症状はでませんでした。

離脱症状は個人差がある

私の場合は離脱症状が出ませんでしたが、離脱症状には個人差がありますので、必ずないとは言えません。

Twitterで検索してみると、離脱症状があった人はたくさんいます。

ただ、ちゃんと段階をふめば離脱症状はできるかぎり抑えられる、という印象です。

サインバルタを減薬したあとの変化

サインバルタを減薬したあとに起こった変化は、メンタル面と金銭面でそれぞれ紹介します。

減薬したあとの変化:メンタル面

メンタル面での変化は次の4つです。

  • 変化① そわそわ感が無くなった
  • 変化② 躁うつ症状が軽くなった
  • 変化③ 会社を休むことが少なくなった
  • 変化④ 寝込む期間が短くなった

一つずつ説明していきます。

変化① そわそわ感が無くなった

サインバルタを減薬するきっかけのそわそわ感がなくなりました。

地に足着いたイメージで、日常生活でも落ち着けるようになりましたね。

変化② 躁うつ症状が軽くなった

サインバルタを減薬したら、ずっと悩んでいた躁うつ症状が軽くなりました。

サインバルタを飲んでいるときは、体調がいい日と悪い日の差が激しく、ギャップに耐えられなくて寝込むことが多かったんですね…。まさに躁うつです。

症状がひどくて、抗不安薬も処方されています。

しかし、サインバルタを減薬したことで体調の波がゆるくなり、ひどすぎる躁状態にはならなくなりました。

変化③ 会社を休むことが少なくなる

躁うつ症状が軽くなり、気分のギャップで寝込まなくなったので、会社を休むことが少なくなりました。

まだ完全に休まず仕事ができるほどではないんですが、1ヵ月に1度は連休してしまうという以前の状態から、2ヵ月に1回に減りました!

変化④ 寝込む期間が短くなる

サインバルタを減薬したことで、体調不良で寝込む期間が短くなりました。

サインバルタのせいで体調が良すぎたあと、次の体調不良ターンで2〜3日、悪くて3〜4日、1週間ほど寝込むことが多かったのですが。

現在は体調が良すぎることもなくなり、少し疲れたとしても1日、もしくは朝寝坊すればOKです。これめちゃくちゃ嬉しい。

寝込む期間が短くなると体調不良もすぐカバーできます。

体調不良に臨機応変に対応できるようになり、気が楽になりました。

減薬したあとの変化:金銭面

続いて金銭面での変化を紹介します。これは明らかですが、薬代が減ります!

サインバルタ減薬で薬代が減った

サインバルタを減薬した結果、薬代が月760円分減りました。(1割負担)

サインバルタは抗うつ薬の中でも非常に高価です。

20mgカプセル 30mgカプセル
薬価 140.6円 190.1円
3割負担 42.18円 57.03円
1割負担 14.06円 19.01円

引用:医療用医薬品 : サインバルタ (サインバルタカプセル20mg 他) - KEGG MEDICUS

2週間分の場合、60mgと20mgの価格差は380円らしいです。当時の領収書が出てきました。

処方経費もろもろの詳しいことは分かりませんが、単純計算だと1ヵ月分あたり760円の差になるかと。

760円はでかいですよね。金銭面でも、減薬はかなり負担減になります。

減薬してみた結論:サインバルタ減薬してよかった!

私の場合は、無事にサインバルタを減薬でき、いい事づくめだったのでとてもよかったです!

病状と金銭面で負担減になり、生活が快適になりました。

サインバルタ減薬を提案してくれた主治医、さすがとしか言えません。

まとめ:いつかは減薬できる。慌てずに療養を続けることこそ近道

いま、たくさん薬を飲んでいて不安な場合でも、安心してください。

私も以前は同じように思っていたし、いつまで飲み続ければいいのかと不安でした。

ただ、今回初めて「減薬」を指示されたことで希望が見えたというか。

しっかり闘病していれば、体にとって薬が余分なものになっていくんだなと感じました。

体調が回復するまでは薬に手助けしてもらう、というスタンスでよいと思います。

いつか薬は減ります。そのために、ゆるゆるとうつ病と付き合っていきましょう!

  • この記事を書いた人

とむ

うつ病・双極性障害持ちの、30歳女のブログ。メンタルヘルスや気になることなど、人生をブログにしていきます。病歴や職歴の詳しくはプロフィールをご覧ください!

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