こんにちは、うつ病6年目のとむです。
こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いた私は、ただいまうつ病6年目。
24歳でうつ病の診断を受けてから会社を休職したり、退職や転職、無職の期間も経験しています。
20代のほとんどをうつ病として生きてきたことになります。
このブログを書いている現在では、週5・8時間のフルタイムアルバイトができるまでに回復しました。
5年間でやっとフルタイムの仕事ができるまでに回復した私の経験談をご紹介させていただければと思います。
うつ病になってしまってつらく苦しんでいるあなたの参考になれば幸いです。
本記事の内容
- 私の5年間のうつ病歴
- 特に悩まされたうつ病の症状
- これまでに処方された薬の種類や量
- 精神科の先生からのアドバイス
- うつ病を治すために役立ったもの・こと
- うつ病を治すための心構え
それでは早速ご紹介していきます。
私の5年間のうつ病歴
うつ病になってからの5年間は、いろいろありましたが以下のような感じで生きてきました。
- 新卒1年目でうつ病、長期休職へ
- 1年半の休職後、うつ病を隠して転職
- うつ病が悪化し約半年で退職
- 数ヶ月の無職期間を過ごす
- アルバイトとして食いつなぐ
- Webデザイナーになりたいと思い、スクールに通う
- Web制作会社にアルバイトとして就職
新卒1年目でうつ病、長期休職へ
私は新卒で入社した会社で働き始めてから8ヶ月目、24歳でうつ病の診断を受けました。
うつ病と診断を受けた翌日から長期休職に入り、仕事をせずに1年半を過ごしました。
うつ病で休職していたときの過ごし方の詳しくは以下の記事をご覧ください。
1年半の休職後、うつ病を隠して転職(2017/11〜2019/06)
うつ病の診断を受けて1年が過ぎた頃、会社を退職することを決め、転職活動を開始。うつ病を隠しての転職活動でした。
4社から内定をいただき、そのうち1社に入社することになりました。
転職が決まったときは、本当にフルタイムで働けるのか、不安でいっぱいでした。うつ病を隠していたので、絶対に失敗できないプレッシャーがすごかったです。
うつ病が悪化し約半年で退職(2019/07〜2020/02)
休職後、転職をしましたが、うつ病がしっかりと治り切っておらず……。
1年半ぶりに仕事をするストレスや、絶対に休めないプレッシャー、うつ病を隠している罪悪感などに押しつぶされて、会社を休みがちになり。
結局、8ヶ月後に退職することになりました。
数ヶ月の無職期間を過ごす(2020/02〜)
せっかく転職したにも関わらず、短期間で退職してしまったことで、すっかり自信をなくしてしまいました。
ネットで在宅として働けないかと、クラウドワークスなどで在宅ワークを探して作業をしていました。
当ブログを始めたのも、このくらいの時期です。
ブログで稼ぎたい!と思い、当ブログ「とむのあたま」を始めました。しかし結果は惨敗。
お金がなくなっていき、母や家族に迷惑をかけました。
アルバイトとして食いつなぐ
コロナ前だったこともあり、在宅でできる仕事は限られていましたし、質や時給も高くありませんでした。
そのため、派遣登録型の短期アルバイトに登録したり、はたまたパン屋で1ヶ月働いたり、コールセンターで働いたりしました。
どれも1ヶ月〜数ヶ月で辞めました。
うつ病はまだまだよくならないので、うつ病が悪化すると数日休むこともざらにありました。そんな日々は本当に辛かったです。
この時点で、うつ病になってから約3年が経っていました。
在宅のフルタイムアルバイトが1年続いた(2022/02〜2023/02)
そんなこんなでコロナ禍になり、在宅でできる仕事が世間に現れ始めてきました。
たまたま見つけた完全在宅の仕事が大当たり。
体調を崩したら罪悪感無しで休めるし、なにより在宅でストレスが少なかったので、なんとその仕事を1年も続けることができました。
これが自信になり、うつ病もどんどん良くなっていき、次のステップへ進みたいと思うようになります。
Web制作会社にアルバイトとして就職(2023/02〜現在)
この頃になると、「うつ病を治す」ではなく「うつ病と付き合って生きていく」という考え方で日々を過ごすようになっていました。
うつ病はほとんど回復し、寝込むことも少なくなったこと。仕事も休まず週5・8時間で働ける日がほとんどであることなどを考えて、
と思い、思い切って完全出社・フルタイムのアルバイトに変更。
Webの勉強をしながら、毎日を過ごしています。
ただ、正社員のように責任や残業がつきまとう仕事はまだ厳しいかなと感じているので、フリーターを続けています。
うつ病はいつ治るかわからない病気
私のこれまでを読んでいたらわかる通り、私が「うつ病が治ってきたな」と思えたのはここ最近です。うつ病の診断を受けて、もう5年半が経ちます。
1年で治る(寛解する)人もいれば、十数年も治らない人もいます。
うつ病と診断されてからどう過ごすか、うつ病とどう向き合っていくかで変わると私は感じています。
特に悩まされたうつ病の症状
ここでは、うつ病になってから特に悩まされた症状についてご紹介します。
厄介なうつ病の症状は、以下の5つです。
- 朝だるく仕事に行けない
- 気力がなく外出できない
- 太る
- 寝すぎてしまう
- 罪悪感でつらい
朝だるく仕事に行けない
朝に気力がなく、だるかったり頭痛や吐き気がして仕事を休んでしまう症状です。
仕事の評価は下がりますし、罪悪感で死にたくなります。
気力がない
なにをするにも気力がなく、外出はおろか食事もできなくなります。ひどいときにはトイレやお風呂にいくのもおっくうになり、布団に寝たきりの状態で1日〜数週間を過ごします。
うつ病と診断された直後はこういう症状が続きます。うつ病の症状が一番つらい時期です。
太る
私はうつ病になってからストレスを食事で解消するようになり、代謝も落ちたことから20kg近く太りました。
うつ病になると痩せる人もいれば、私のように太ってしまう人もいます。
眠れない・寝すぎてしまう
うつ病の診断を受ける前は眠れない日が多かったですが、うつ病の診断を受けて休職が始まってからは、1度眠りにつくと12時間以上起きずに眠り続けていました。
20時くらいに寝て、翌日の17時くらいに1度目を覚まし、うとうとしてまた寝る、という生活をしばらく送っていました。
入眠剤(睡眠薬)も処方されていました。
罪悪感でつらい
うつ病になると、いろんなことに常に罪悪感があり、生きているのが本当につらかったです。
仕事を休んでいることもつらかったし、同期が仕事をしているのに私は何をしているんだと、情けない気持ちもありました。
いま考えれば、罪悪感なんて感じずに休んでいるだけでいいのに、当時は何もできず、相談できるのは主治医だけで、苦しい生活でした…。
これまでに処方された薬の種類や量
これまで私が飲んできた薬のラインナップは初期の頃からほぼ変わっていません。
うつ病の薬は、人によって合う合わないがあるため、様子を見ながら処方をされるのが原則です。
主治医と相談しながら、自分に合う薬と量を見つけてみてください。
私も、この5年間で薬のラインナップはほぼ変わっていないのですが、量は増減しています。
主治医が正しく薬を処方できるようにするためにも、定期的な受診と、生活を正直に伝えることを心がけましょう。
精神科の先生からのアドバイス
精神科の先生からのアドバイスで、特に心に残っているものを紹介します。
- 完璧主義・0か100か思考はやめる
- お肉をしっかり食べて栄養を摂る
- 頑張らなくていい
- 規則正しい生活をする
① 完璧主義・0か100か思考はやめる
うつ病になった頃の私は、真面目で完璧主義な性格が強く表れていました。
いま考えると窮屈な性格ですが、当時はそれが正解だと思っていたんです。
そんな私に先生は根気強く、「60点を目指してください」と言い続けてくれました。
完璧主義の辞め方については、以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。
② お肉をしっかり食べて栄養を摂る
うつ病になると、食事ができなくなることもあるかもしれません。
そんなときでも、スーパーの惣菜やUberEATS、宅配を使って、なんでもいいからお肉を食べましょう、と先生は言ってくれました。
水分をしばらく摂れていないときには、ポカリやアクエリがいいそうです。
③ 頑張らなくていい
「頑張ります」が口癖だった私に、先生がかけてくださったアドバイスです。
うつ病の人は、普段から人一倍頑張っています。頑張りすぎた結果、うつ病になってしまっています。
なので、私はうつ病になってから「頑張る」を封印しました。
④ 規則正しい生活をする
うつ病の診断を受けて最初の頃は、満足するまで寝て、好きなときに起きて、ストレスを解消させることが一番でした。
しかしうつ病がだんだん良くなってくると、できるかぎり早寝早起きが理想です。
私も「趣味:夜更かし」というくらい深夜まで起きている人間でしたが、うつ病になってから0時には寝るように改善しました。
早寝早起きで自律神経を整えることが、うつ病の回復に繋がります。
うつ病を治すために役に立ったもの・こと
ここからは、うつ病を治すために役立ったものやことをご紹介していきます。
- 自律神経を整えるための入門書:まんがでわかる自律神経の整え方
- 自宅で体を動かす:ヨガマット
- お風呂のストレスを減らす:ドライヤー
まんがでわかる自律神経の整え方
立ち寄った本屋でなにかうつ病のためになる本を買いたいと思い、手に取ったこちらの本。
自律神経のことがわかりやすくマンガで描かれているので、うつ病で文字が読めなくても読みやすいです。
これを読めば、うつ病とは切り離せない自律神経の整え方がわかり、うつ病改善に役立ちます。
ヨガマット
うつ病が徐々に良くなってきたら、主治医から体を動かすことをおすすめされます。
ヨガマットがあると、腹筋などの運動も腰を痛めずに行うことができます。また、ヨガマットがあることで運動へのモチベーションも保ちやすいです。
もちろんヨガも自宅でできます。ヨガは自律神経の調子を整えるのにピッタリの運動で、うつ病回復に一役買ってくれると思います。
ヨガマットは1枚2,000円程度しますが、私のヨガマットはもう5年ほど使っているのでコスパがめちゃくちゃいいです。1枚持っておくことをおすすめします。
ドライヤー
お風呂って、入るのもそうなのですが入ったあとに髪を乾かしたりする工程がめんどくさくストレスじゃないですか…?
そんなストレスをなんとかして軽減したく、思い切って1万円以上するドライヤーを買いました。
なんとこれが大正解で、高級ドライヤーで髪を乾かしたいためにお風呂にすすんで入るようになりました。さらに爆速で髪が乾くので、ストレス大軽減です。
ドライヤーって、1台買ってしまえばしばらくは買い替えないですよね。思い切って、性能の良いドライヤーを買ってみることをおすすめしたいです。
うつ病を治すための心構え
うつ病と5年間付き合ってきて、大切だと思えた心構えをご紹介します。
- うつは敵じゃない。共存していくもの
- 治すのではなく上手に付き合っていく方法を考える
- ストレスからとことん逃げる
① うつは敵じゃない。共存していくもの
うつ病を、風邪やインフルエンザのように「治すべき、体にとって悪いものである」と考えていると、うつ病はいつまでも良くならない気がしています。
うつ病は一度なってしまうと「治らない」病気と言われています。なので、うつ病が良くなることを「寛解」と表現します。
②治すのではなく上手に付き合っていく方法を考える
「① うつ病は敵じゃない。共存していくもの」に関連して、うつ病は治すのではなく、上手に付き合っていこうと割り切ると、気が楽になります。
うつ病の自分を受け入れて、いまの自分だったらどうしたら今後無理なく生きていけるのか、工夫します。
そうすると不思議なことに、うつ病もどんどん良くなっていきます。
③ストレスからとことん逃げる
うつ病が良くならないうちは、ストレスからとことん逃げましょう。
会社がストレスなのであれば休職するべきです。やりたくないことはやらない。やりたいこと・ストレスフリーなことだけをやってください。
以下の記事では、私がうつ病で休職中だった頃の過ごし方をご紹介していますが、ただ好きなことをひたすらやっていたということがおわかりいただけるかと思います。以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
うつ病はひとそれぞれ。焦らずいこう
うつ病の進行や治り方は十人十色・人それぞれです。
私こそ、フルタイムの仕事ができるまでに回復するまで5年かかりました。休職期間は1年半でしたが、足りないくらいでした。
自分を大切にして、自分のうつ病と向き合ってあげてください。そうすれば必ずよくなります。
他にもうつ病の記事を書いていますので、よろしければ覗いていってください。いま苦しんでいるあなたの参考になりますように。